鳥取県三朝温泉 旅館大橋
2005 9月中旬 \15900+ルームチャージ10500=\26400 1人

だいぶ前に雑誌サライの「木造三階建ての宿」というムックで見て以来、ずーっと泊まってみたいと思い焦がれていた宿。威風堂々という言葉がピッタリの外観。玄関の桜の一枚板で出来た上り框から始まり、艶やかに磨かれた床、何気に凝った意匠が客室の天井とか所々に見受けられて、木造建築好きとしては、感激のあまり昇天してしまいそう。で、古い建物はガタが出てしまうのは必定の筈なのに、百貫デブが階段を昇降しても全然軋まないほどしっかりとした造りというのはスゴイね。もともとしっかりとした造りなんだろうけど日頃の手入れがしっかり行き届いているからだろうなぁ。通されたのは「桃」という名の建物の三階に当たる部屋。踏込み+三畳の次の間+八畳の主室+広縁という構成で一人旅には丁度良い広さ。建物は古くても、トイレは洗浄機付きで洗面も含めて水回りは新しいのは嬉しいね。木造の宿だから覚悟してたのに、隣の部屋の音が聞こえて来なかったのは、ありがたいなぁ。広縁が全面ガラス窓で開放感があるからだと思うけど、古い造りの部屋ってどうしても暗い雰囲気になってしまい勝ちなのに、この部屋はそうじゃないのだ。椅子に腰掛けて三朝川にやってくるカワセミやアオサギを眺めていると気持ちが和んで心地よかった。川の反対側に遊歩道があって向こうから部屋が丸見えなんだけど距離があるから、全然気にならなくて、かなりの時間を広縁で過ごしてしまったよ。基本的には隅々まで掃除が行き届いた満足のゆく部屋だけど、襖と洋服入れの扉の紙が大きく破けていたのは、ちょっと興醒めかな。あと、TVの調子が接触不良で悪くて夜中に勝手に点いたり消えたりして落ち着いて眠れなかったのは、非常に困った。ま、コンセントを抜いて問題は解決したけれどさ、ルームチャージを¥10500も取るのだったら、客室の点検はキチンとすべきだぞ。点検不足、これが唯一の問題点だったかなぁ。


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